日本バスケットボール再生への道『#CHANGE_JBA』vol.5

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12月18日、 東京五反田にて、FIBAとJBAの共同記者会見が開催された。
国際バスケットボール連盟(FIBA) 事務総長 パトリック・バウマンと、公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA) 副会長 梅野 哲雄が登壇し、会見はバウマン事務総長のコメントからはじまった。

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「皆さん本日はご参加頂き、そしてバスケットボールに関心をもって頂いてありがとうございます。ここ数日間に起こったことに興味をもってお集まり頂きましたが、2006年の世界選手権の時より多くのメディアが集まっているのではないでしょうか?
JBAと非常に長い間良い関係を構築していった中で、こういった制裁に関しては非常に残念なことで、決して喜んでやっているわけではありません。2006年から期待していた日本のバスケットボールの成長が実現されなかった。それどころかJBAメンバーが分裂して各々の道を歩んでしまった。そのうえJBAのリーダーシップも次々に代わり、将来を見通すビジョンもないまま現在に至ります。2020年のオリンピック開催によって、先を見据えたバスケットボールの強い基礎を築く良い機会が訪れました。

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こういった背景の中で、JBA内部の問題を解決するようにプレッシャーを与えてきたのですが、このタスクは今年の春先に、その後延期して10月末に設定して、JBAも解決に向けて動いてきたことは評価しておりますが、実際にタスクが実践されるまでには至らなかったのでJBA組織の再構築をお願いしたわけです。痛みを伴う決断でしたが、制裁が目的ではなく日本のバスケットボールの将来に希望を作るための決断でした。昨日JBAと会議をもちまして、この制裁処置を次世代の為の機会と理解して頂きました。日本のバスケットボールファミリー内では解決出来なかった問題をタスクフォースの派遣をもって解決すべく、日本で多くの方々とお話する機会を持ちました。選手、クラブ、JOC、日本体育協会、皆さんこの問題に関しては懸念をもっていて、協力体制であることが分かりました。次は今日この場にいる皆さんの番です。ここにいる多くの知識をもった皆さんのご協力も必要なのです」と語った。

多くの質問が投げかけられたが、バウマン事務総長が一番の問題点としてあげたのが、JBAの中で個人的に誰が悪いとかではなく、組織そのものが機能してなく、日本のバスケットボールの将来的なビジョンが欠けていること。

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「ここ何年間か忍耐力をもって待ち望んでましたが、日本男子がオリンピックに出場することはなかった。多くの競技者をもつ日本の誰もが現状のバスケットボールには満足をしていないといえるでしょう。それにはまず、選手のことを考えなければいけないし、選手のことを考えていない日本の組織に目を覚ましてもらいたい。選手にはもっと良い選手になる権利があるのです。リーグ問題にしてもbjの概念は興味深いもので、地方からのサポートも厚い。だが何年にもわたって赤字を繰り返しているのはバスケットボール全体に良くないこと。NBLと予算が異なったとしてもリーグのベストのチーム同士が戦うべきであって、お互いが適切なレベルで高め合っていくもの。プロかどうかという問題も、レベルを上げて成長し、本当の意味のプロフェッショナルなゲームを育めれば、大企業からの投資を逃す手はないし、地方からの投資も大歓迎だ。プロアマ関係なくどこからどんな収益があっても問題としないだろう。ただ、今の日本にはビジョンもコンセプトも2つあり、お互いが対面し合い、スポンサー、メディアも分散していて利益を損なっている。これは日本のバスケットボール全体にとって非常に良くないことです。
その問題の根底は、組織として大きな目的が感じられないことです。それぞれの学校や、クラブ、投資先だったり、自分が関わっているとても小さい領域の中でしかものを考えていない。共通の大きなビジョンがないのです。リーダーシップが欠如しているのです」

「こういった問題を解決するタスクフォースのメンバー構成はまだ確定してないですが、少人数のグループで10人以下を想定しています。メンバーの発表と、最初の会議は来年1月の後半を予定していて、最低でも月に1回以上の会議を行なっていきます。バスケットボールの長期的ビジョンを実行出来る組織として、JBAの構造改革、リーグ運営等の様々な分野の専門家に関わってもらうことになります。日本は今、資格が剥奪されている状況ですが、来年の夏に資格査定がはじまるので、最短6ヶ月で資格停止解除が望めます。これは難しいタスクですが不可能ではないと考えています。タスクフォースは全力をもって6月までの制裁解除を目指します。それには日本中のバスケットボールファミリーの協力が必要なのです」とバウマン事務総長は訴えかけた。

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会見には岡田優介選手と大神雄子選手の姿もあった。

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岡田優介

「日本のバスケットボール界が変わっていくチャンスだと感じています。バウマンさんとのミーティングでは選手がどんどん意見を言うべきであって、それが反映させるべきだと言ってくれた。それが大きな力になると。選手会としてもそうですが、選手がもっと意志をもってバスケットボール界に意見を発信していくべき。選手たちはひとつになりたいのです」

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大神雄子

「バスケットボールに携わっている選手も今回の問題は深く受け止めています。バウマンさんとミーティングをもたせてもらって、場所がないと選手はプレー出来ないので、制裁を一刻も早く解除してきたいという選手の意見を伝えました。今まで選手はコートでパフォーマンスを発揮することのみに重点を置いていた。リーグの運営や契約に関して無知だったのは選手にも責任があります。もっともっと選手が声を発することが必要だと感じています」

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2017年よりWORLD CUPもホームアンドアウェー方式となり、規模や期間も拡大していく。今まで開催国のみでしか見れなかった世界との戦いが自国で観戦出来るようになるのだ。世界と戦うのには、巨視的かつ長期的な見通しを持って日本全体で強化していくとが不可欠である。拡大成長していく過程である世界のバスケットボールとの差を埋めるためにも、制裁解除へ向けたタスクフォースの動きにこれからも注目していきたい。

#CHANGE_JBA

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